2020年度前期のオンライン授業を終えて（掛下）
2020年度前期の授業が済みました．今年はコロナ禍に伴って授業やゼミがほぼオンライン化され，学生も先生も，慣れないオンライン授業に振り回されました．
私はWebexを使ったオンライン・ライブ授業を行い，授業後には録画をオンデマンド配信する方式で授業を行いました．学生の意見も収集しましたが，全体的に良い評価が得られています．従来からLMS（Moodle）を活用して授業を進めてきましたが，オンライン授業との相性も良好でした．こうした経験を通じて，オンライン授業の長所や可能性，さらには課題も，かなり明らかになりました．それをまとめてQuoraに記事を投稿しました．幸い，高評価を得られているようです．
コロナ禍を経験して，様々な分野の大学教員が情報交換や議論を行うFacebookグループができました．このグループを通じて，様々な工夫や努力について知ることができました．また，これまでは接点がなかった，IT分野以外の様々な先生方と知り合うこともできました．こうしたオンライン・コミュニティは，これからの大学の将来像を創り出す上で，重要な役割を果たすでしょう．
新型コロナ休講で、大学教員は何をすべきかについて知恵と情報を共有するグループ
オンライン教育は国内の大学だけでなく，海外の大学でも広く行われるようになりました．今後の大学教育は，対面教育だけに限定せず，オンライン教育も積極的に活用するものに変わってゆくでしょう．ITを専門とする立場から見て，コロナ禍が単なる危機ではなく，「新しい大学教育」を創り出すための機会を与えてくれた，と考えることもできるでしょう．
「危機は機会でもある」と言いますが，それを改めて感じた5カ月間でした．
